自動車買取相場の正しい使用法

東日本大震災、タイの洪水など、予期せぬ自然災害で痛手をこうむった日本の自動車産業だが、2012年からの数年はことによると、さらに大変なこととなるやもしれぬ。そいつはこの歴史的な超円高である。とにかく値段のお安いことがウリだった日本車にとってこの円高は致命的だ。この円高は欧州勢、とくにドイツのメーカーに有利に働いている。それにいま、ヨーロッパには魅力的なコンパクトカーが溢れている。対するにここ日本のコンパクトカーには、なるほどフィット、ヴィッツ、スイフトといった大衆車はあるものの、ミニやアウディA1のような魅力的なプレミアムカーに対抗できるクルマは皆無だ。いまの国産コンパクトカーには、どうしてもこいつが欲しいとユーザーに思わせる、決定的な訴求力がない。ユーザーにクルマを買いたくさせる魅力。いつも思うことだが、日本車はそいつを磨いてこなかった。磨いてきたのは「安い割にはよくできてまっせ」だけであった。対するヨーロッパ勢はどうだ。アルファのミトなんて技術的にはどうってことないのに、いたって官能的だ。シトローエンのDS3もそうだ。このクルマも技術的にはごくごくオーソドックスなのに、クルマ好きを参らせるシックなエレガンスがある。ここらがヨーロッパのメーカーが長年培ってきた伝統なのだ。私はこれらのヨーロッパ車を見て危機感を覚えた。小さいクルマは日本のお家芸だったが、いまや、それをヨーロッパが見事にやっている。しかもそれらが実に魅力的であり、ことによったらこの円高で価格的にも士分勝負できる値段になる可能性が高いのだ。ことに不気昧なのは最近VWが発表し、日本にも2012年導入予定のコンパクトカー、upだ。このクルマの本国価格は100万円ほどなのだ。2012年はえらい年になりそうだ。ことによったら外国車が日本市場でも国産車と価格的に同じ土俵に立ち、決戦がはじまるということにすらなりかねぬ。ここで思い切った手を打っておかないと、日本車メーカーの将来は、暗いことになるやもしれぬ。投資をケチつた、メーカーが儲かるだけのクルマではいけない。そいつはアメリカのビッグ3が凋落したコースだったのであるから。国産メーカーは、高くとも売れる魅力的なクルマ、ユーザーが欲しくなるようなクルマを作る以外ないと私は思う。メーカーもそのことに気づきはじめている。最近の国産メーカーやモーターショウヘの出展モデルを見ると、期待できるクルマがあるのも確かで、各社、決戦の準備を整えつつあるともいえる。だが環境は威しい。数年間はクルマから一時たりとも目を離せない状況が続きそうだ。

自動車買取相場表活用術

 

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